8時間目の授業

私が小学3年生の頃。
『ハリーポッターと賢者の石』が発行されました。

当時の私には衝撃的なくらい分厚い本。
普通だったら読みません。
読めません。

でも、当時爆発的に流行っていたので、
いつもだったら『ちゃお(少女マンガ)』を買うところ、友人と一緒にハリーポッターを買おうということになりまして。
「これからは漫画じゃなくて本を買おう!その方が良いお金の使い方だよね!」と、キラキラした目で言い合ったのを覚えています。

 

しかしその後、
私が購入したのは『秘密の部屋』まで。
つまり、2冊目で終了しました。
気づいた時には『ちゃお』に戻っていました。

(ハリーポッターは映画で制覇)

 

大人になってからも、
本はたまーーーに読むくらい。

 

少し前に、パートナーが金八先生をシーズン1から見返している時期がありました。

シーズンいくつかは忘れましたが、
生徒が金八先生に「なぜ本を読むのか」ということを聞くシーンがありました。

私も気になる〜!
いつもはスルーしていましたが、思わず見てみると

質問された金八先生は、
黒板に〇〇の絵を描きなさい、と言いました。

2つほど漫画や本の登場人物の絵を描かせた後

漫画の登場人物は誰もが共通して同じ姿形の絵が描ける一方で、本で読んだ登場人物は人によって描き方が違うということを指摘します。
そうして、本はこうして「想像」することができるんだよ、と教えてくれました。

なるほど!!!!!!!!!!!
すごく腑に落ちました。

流石は金八先生。

 

便乗しますが、
最近金八先生の教えと同じことを思ったんです。

忙しい現代だから最近、
倍速でドラマや映画を見る人がいるらしいですね。
友人から倍速でドラマを見ていると聞いた時、びっくこきました。

自分がお気に入りになる映画はどれも、表情とか、雰囲気とか、気まずい間合いとか…そういうもの全部含めて好きになるから。
むしろそういうところで感情が動かされるのです。
倍速では、私の中の究極の恋愛映画【No Strings Attached】でエマにあそこまで感情移入せず、ただヤるだけの映画、という感想で終わっていたかもしれません。
そうすると、私の人生は損していたと思います。

みんなが倍速でしかドラマを見ない世の中はきっと、みんなが本を読まない世の中と一緒です。
3年2組干物女はそう思うのです。

 

つまりは何が言いたいかっていうと、
私には金八先生の素質があったということです。

これで8時間目の授業を終わります。