HOW TO 逆プロポーズ -後半-

さて。
逆プロポーズの準備をした前半
ついに当日を迎えます。

当日のプラン

決行日は、自分の誕生日(笑)
行きたいディナーのお店をおねだりして予約してもらえたので、
もうこの日しかない!!ということで。

舞台は、車で一時間ほどの観光名所。
ディナーの帰り道に
良い感じの夜景スポットを見つけ、
そこでバラを渡そうと決めました。

はじめはディナー中に渡そうかと
考えていたのですが
普段から周りの目を気にする彼なので、
逆プロポーズを受けるのは嫌かなと思い
やめました。

勝率50くらいだったので
断られても気まずいですしね。

気づかれぬよう、
車のトランクの中にバラを忍ばせて
準備完了。

ついに迎えた当日

当日はヘアメイクをしてもらい、気合十二分。
オシャレなディナーもありますし、
結果はどうであれ、
自分の歴史に刻まれる日ですからね。
彼は全く気づいてませんが。

 

ディナーは本当に素敵でした。
飲み物の値段が高くてびっくりしました。

 

ディナー後
夜景スポットに行く流れは
自然だったのですが、
夜景スポットで緊急事態発生。

なんと、そこは、地元の若者の溜まり場でした。

ネットには、穴場だと書いてあったのに。

夜景は確かに綺麗だったのですが
地元のヤンキーはいるし
人多いし
駐車場も入れ替わり混んでいるし
ムードもなにもあったもんじゃありません。
早々に諦めました。

ミッション・インポッシブル…
でも、今日しかない!!!
こんなに気合いれたんだから!!!

帰りの車の中で
どうにかどこかでなにか出来ないかと考え
絞り出した答えが「プリクラ撮りたい」でした。

久しくプリクラなんて撮っていなかったのですが
パニックになった私の小さな脳みそは
ゲームセンターが精一杯の知恵でした。
さっきヤンキーを見たから
思考がヤンキーになっていたのかもしれません。

しかし、
この提案が良からぬ方向へと進みます。

彼は「絶対嫌だ」「なんでこの歳になってプリクラ?」
と断固反対してきたのです。
昔一度プリクラを撮りたいと言ったら
拒否されたことを思い出しました。


………しまった………


しかし私はもう、どうにかして時間を稼ぎたい。
あわよくば
ゲーセンのプリクラ機の中で渡せないか…
と考えていました。

そしてお互い譲らず、喧嘩になります。

険悪なムードの中、
一応ゲーセンに着いたものの
とてもバラを渡せる雰囲気ではなく、
もはやなぜここにいるのか分からない
「ここはどこ?私たちは誰?」状態の最悪な雰囲気の中プリクラを撮りました。

微妙な表情と絶妙な距離感のプリクラが
出来上がりました。

本当、謎な時間でした。

結局ずっと微妙な雰囲気のまま
家に到着。

 

そして到着した瞬間
このままトランクの中にバラを入れっぱなしにするのは嫌だ!
と思い立ち
「ちょっと待ってて!!」
と言って、トランクからバラの入った箱を取り出し
そのまま自宅の駐車場で
バラを渡しました。

バラパカした瞬間、

相手がめちゃくちゃ驚いているのが分かりました。
本当にめちゃくちゃ驚いていたので
「これなんだか分かる?」って聞いてみたら

決意した表情で
「結婚しよう」と言ってくれました。

成功です。

そしてその後「プリクラ撮りに行く?」
とも言ってくれました。

その言葉。
もう少し前にほしかったです。

 

〜完〜

 

後日聞いた相手の反応と推測される成功要因

多分「自分からプロポーズしたい」と思う人もいるでしょう。
彼はそこに関してのプライドは
ありませんでした。
なので私は逆プロポーズをしようと思ったし、
成功したんだと思います。

ただまさか、こちらがそんな準備しているとは知らず、
すごく驚いたようです。

ちなみに「同棲一年後に結婚か別れるか決める」
という話は覚えていて、
意識はしていたようです。
だから咄嗟に答えが出たんだと推測します。

【同棲の期限付き】は同棲開始前、
当時働いていた会社の女性の先輩から
「結婚したいなら絶対に期限を決めた方がいい!」と
アドバイスをいただき、決めました。

先輩のお陰なのです。
ありがたや。

私が自分で
逆プロポーズをすると決めていて、
いつもなんでも思ったことを口にしてしまう私が
そういった話はあえて一切しなかったので
逆に不気味だったようです。

「逆プロポーズ」であるという事実は周知の事実で
結婚式でもアナウンスされ、
笑い話になっています。
私の母親だけは「ちゃんとプロポーズしなさい」とマジで言っておりました。

それを許容できる人であれば、きっと成功します。

世の中の
逆プロポーズを考えている全ての方に
幸あれ。

 

※この記事は100%私の主観です。悪しからず。